左より

矢床

¥3,150 / tax inc
24 cm
アルミ
Alminium pincers
寺地 茂

鍛金の歴史は、すでに古墳時代に馬具や装身具などを製作する技術として定着していた。やがて仏教の興隆による寺院の建立や仏像製作の増加を背景に発展。平安遷都以降は、金工師たちは京都に移った。桃山時代には七宝技術を取り入れた華やかな作品も生まれるようになった。このように鍛金技術は宗教や芸術によって発展してきたが、その一方で鍋や釜といった日用品も一つのジャンルとして根付いており、江戸時代末期には、染料鍋や染物用鍋を作る金工師もいた。