江戸木箸

大黒屋
竹田 勝彦

江戸木箸

竹田氏により、他の土地で作られる箸と区別するために名付けられた「江戸木箸」は、そもそも大正の初期より東京の箸職人によって作り始められ、80余年の歴史がある。厳選された銘木の黒檀・紫檀・たがや・桑・柘植(つげ)・楓などを素材にして、木そのものの風合いや温かさを充分に生かして作られている。手作りならではのメリハリのある形や細い食い先は、機械作りの箸にはなく、握りやすさやつまみやすさが特徴。江戸木箸として新しい箸の開発を行う。商品は全て職人の手の感覚で削り出され、微妙な角度、太さが均一に完成される。そうして出来上がった箸をデパートや量販店におくことを拒み、専門店などで商品のよさを伝えたうえでお客様に使っていただきたいと語る。